2015年01月11日

カーニヴァルのマスク

1月から2月にかけて催されるイタリアの行事の中にカーニヴァルがある。

日本ではヴェネツィアのものが有名だが、実はイタリア全土で行われているのだ。

ヴェネツィアではこの時期、祭に参加する人はオーダーメイドでマスクをつくる。
マスクにはさまざまな種類があってオモシロイ。

中でも特徴的なものに、当時ペストが流行った時に医者が身を守るために使った仮面がある。
それはくちばしのついたユーモラスな仮面で、くちばしの中にはハーブなどの香りの良いものが詰められていたという。

カーニバルの期間中、ヴェネツィアの人々は誰もが仮面をつけて仮装し、身分や階級、年齢を超えて平等にカーニバルを楽しむことが許されていたのある。

そんなヴェネツィアの仮面がPIPPO家にもある。
とはいえ、妻の所有物である。

カーニヴァルのマスク


PIPPOの故郷、フィレンツェにもカーニヴァルはあるが、ヴェネツィアほど派手ではなく仮面もないが、トスカーナ州には山車の大パレードが有名なヴィアレッジョのカーニヴァルがある。
奇想天外な山車が登場し、毎年100万人以上の見物客が訪れるヨーロッパでも屈指のカーニバルなのだ。

このカーニヴァル、実は謝肉祭のことで、「カルネ」(肉)を「ヴァル」(断つ)が語源となっている。
これはカトリックの行事で四旬節といい、キリストが復活する46日前から祈り、肉を断つことで復活祭で洗礼を受けるための準備をするのだ。

イタリアに居た頃には教会行事に参加していたが、元来信心深くないPIPPOにとって好物の肉を断つ行事はなかりキツかったが、今はダイエットで肉を断たざるを得ない事態となりつつあるPIPPOであった・・・


Posted by pippo at 22:43│Comments(0)
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