2012年04月07日

水戸日建工科専で入学式!

水戸日建工科専門学校の入学式に参列するのは、今年で4度目になる。

水戸日建工科専で入学式!


先月の卒業式同様、入学式も水戸三の丸ホテルだ。

教職員と御父兄が待つ広間に、いよいよ主役である入学生たちが入場する。

緊張の面持ちの中、粛々と式が始まった。

今年は昨年よりも入学生の数が多く、広間が狭く感じるほどだ。

まずは荻谷校長より、入学許可に際してのお言葉。

「ここに、こうしてお互いが出会うことができたことが「縁」であり、この「出会い」を機に一生涯の友情、絆をつくっていってほしい」

続けて式辞がはじまる。

PIPPOは荻谷校長の式辞を毎回楽しみにしているのである。

今回は、社会人として大切な2つの心得をご教示くださった。

「専門学校は社会人になるための準備をするところであり、そのための心得を2つお話しします」

一つ目は、建築基準法第一条から

「この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もつて公共の福祉の増進に資することを目的とする」

特に条文中のこの部分を強調して話されていた。

「国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もつて公共の福祉の増進に資することを目的とする」

建築は一度建てたら、そう簡単には建てなおせないものであり、そのぐらいお客様は覚悟をして家を建てるのであり、建てる側がいい加減な設計、施工をしては、公共福祉に寄与することはできない。社会に対する責任をもって「国民の生命、健康及び財産の保護を図る」ことが大切であり、ここで学ぶ2年間、さらに社会人になってからも、常にこのことを肝に銘じてほしい。

二つ目は、四字熟語「和顔愛語」(わげんあいご)から

意味を調べると、「和やかで温和な顔つきや言葉つき。穏やかで、親しみやすい振る舞いのこと」とある。

「和顔」とは、にこにこした顔のことであり、「愛語」とは、愛情ある言葉のことである。こう切り出して、話が始まった。

「あいさつ」は、最低限必要な言葉であり、最良のコミュニケーションツールである。今後は、いつもの挨拶に「和顔愛語」を心がけて挨拶をしていってほしい。

ここで「ジェームズランゲ説」を使って、わかりやすく話を続ける荻谷校長。

※ジェームズランゲ説:アメリカの心理学者ウィリアム・ジェームズ(W.James)とデンマークの心理学者カール・ランゲ(C.Lange)とによって、1884~1885年の同じころ唱えられた情動の本質についての説。

「ジェームズランゲ説に『悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのだ』というのがあるが、これは刺激→情動→身体変化ではなく、刺激→身体変化→情動という道筋を考えたものであり、「和顔愛語」もこの説に当てはめれば、『いつも笑顔で、人にやさしい言葉をかけていれば、人を幸せにするだけではなく、自分も幸せになれるのだ』ということになる。だとしたら、ぜひ、これを心がけてほしい。

これら2つの話を踏まえて、2年後には最強の社会人になれることを目指し、来週からの学生生活を悔いのないよう謳歌していってほしい。

これを式辞として話を締めくくった。

続いてはPIPPOたち教職員の出番だ。それぞれの担当している教科や自己紹介など、それぞれ独自の挨拶をするのだ。これは水戸日建工科入学式の恒例となっている。

前回、PIPPOはボロボロの挨拶だったが、今回は荻谷校長の「和顔愛語」の話のおかげで、「あいさつ」について新学生たちにアドバイスをおくることができた。

こうして、無事に入学式を終え、解散となった。

荻谷校長、すばらしい訓示をGrazie mille!!!


Posted by pippo at 15:57│Comments(0)
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