2013年04月07日

リスエストの一品

先日、府中に住む知人からリクエストを受けて作った一品。

シンプルなトマトソースのパスタ。仕上げにパルミジャーノをかけて完成!



普段はショートやタリアテッレのように幅の広い麺を食べているPIPPOだが、たまにはスパゲッティもいいものだ。シンプルなトマトソースもわるくない。

夏であれば、この上にバジルの葉を飾りたいところだ。

その昔、宗教上の理由から食事は道具を使わずに手で食べることが正しいとされた時代があったという。それは道具を使うことが神の道に反する冒とく行為だと思われていたからのようだ。


※手づかみでパスタを食べる写真(出典:IL GRANDE LIBRO DEI PRIMI PIATTI)

現在我々が使っているフォークの原形は、11世紀のトスカーナ地方で考え出されたものが起源らしいが、実はもっと以前からフォークらしきものは存在していたという。しかし、これは祭祀用として使用されていた肉刺しであろうと考えられている。

11世紀のトスカーナ地方では既に使われていたフォークだが、他の地域に浸透していくのには大変な時間を要したようだ。その背景には伝統を守ろうとする守旧派と、革新派の対立があったと言われているが、先述の理由で手づかみをあくまでも貫こうとする聖職者の影響も大きかったに違いない。

しかし、そんな状況にも変化が表れだした。

18世紀半ばになって産業革命が起こると、生活の上でも政治の上でも力を持つようになった一般庶民が、貴族たちが使っているような貴金属で作った道具ではなく、比較的安価な鍍金の道具を使い始めたことにより、貴族たちは、それまで肉などを切るときにのみ使っていた道具を食べるときにも使うようになり、その差別化を図るために「庶民は手づかみで食べ、貴族は道具を使って食べる」という構図を作り上げたという。これによって手づかみで食べることは「はしたない行為」として見なされるようになっていったようだ。

こうして現在の形になったわけか。ん~、なるほど奥が深い。

だいぶ話が逸れてしまったが、何気なく使っているフォークにもそんな変遷があったんだなぁ~と思いを馳せながら食べるパスタもまた格別である。

あっ、そうそう。それで府中の知人にこのパスタを紹介したところ、とても気に入ってくれて「美味しい!」と喜んでもらえたのであった♪


Posted by pippo at 18:43│Comments(0)
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