2012年01月08日

イギリスから届いたモノ♪

PIPPO家では、結構な量のサラダを食べる。このサラダを調味料で味付けするのだが、これらを全体に混ぜ込むのが大変・・・

そこで重宝しそうな道具が、今回届いたサラダサーバーだ。

イギリスから届いたモノ♪


大型サイズとあって、ずっしりと重く、PIPPOのでっかい手でも安心して使えるのが嬉しい!

ハンドル部分は手作業によるモノグラムや彫り細工が施され、ティアドロップシェイプのボウル部分はエンボス細工で装飾してあり、見た目にも美しい。

これは1895年にイギリスのシェフィールドで製作されたもので、百年以上経っているとは思えないほど減りがなく状態がいい。よほど大切に使われていたのだろう。

1895年といえば・・・

PIPPOの好きな小説、『椿姫』の作家として有名なアレクサンドル・ドゥマ・フィス(仏)が没した年である。

『椿姫』は、ドゥマ自身の悲恋の実話を小説にしたもので、1853年にはパリで戯曲版が上演され、それを観て感激したジュゼッペ・ヴェルディによってオペラ『堕落した女』=La traviata(ラ・トラヴィアータ)が作曲されたと云われている。この『ラ・トラヴィアータ』はPIPPOのお気に入りである。

※ ジュゼッペ・フォルトゥニーノ・フランチェスコ・ヴェルディ(Giuseppe Fortunino Francesco Verdi)は、イタリアを代表する作曲家で、『ラ・トラヴィアータ』の他に『ナブッコ』、『リゴレット』、『アイーダ』が代表作。

いっぽう日本は明治28年。妻の好きな樋口一葉の『たけくらべ』が雑誌に連載され始めた年だ。

PIPPOはこの物語を知らなかったけれど、妻からストーリーを教えてもらったときに胸がキュンと痛くなったのをおぼえている。「廻れば大門の見かへり柳いとながけれど、お歯黒溝に灯火うつる三階の騒ぎも手に取るが如く・・・」 妻は、美登利と信如の淡い物語の中に少女から大人に成長していく自分自身を重ね合わせていたのかもしれない。

古いものを手にしたとき、それが作られた時代にタイムスリップしてみたくなる。そんな思いから、ついつい話がそれてしまうPIPPOであった。


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Posted by pippo at 01:24│Comments(0)アンティークシルバー
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